孫さんはECで楽天2社分を余裕で抱えている
電子商取引企業である中国のアリババは年間16兆円ほどの取引を行っています。
楽天の流通総額は1兆3000億円ほどなので、アリババはゆうに10倍超の規模なのです。
そして会社の価値を表す時価総額に移ると、アリババは非上場企業なのですが、だいたい10兆円以上だろうという試算です。
かたや楽天の時価総額は1兆6000億円程です。
そして、ソフトバンクはアリババの株を36.7%持っている筆頭株主です。
アリババの時価総額約10兆円の36.7%ということは3兆6000億円。
ということはソフトバンクはすでに電子商取引の分野で楽天の2倍以上の商売に関わっているわけです。
先月にソフトバンクの孫さんがYahooショッピングの店舗無料化を打ち出しました。
Yahoo!ショッピングは「激変」します! eコマース革命、始動!
これはアリババのビジネスモデルに基づいて発表したのです。
アリババが手がけているタオバオでは出店無料化で成功しているのです。
楽天市場とYahooショッピングの戦いが盛り上がっています。
今のところは楽天に何も影響は出ていません。
しかし楽天は海外展開もことごとく失敗して、楽天市場のページはご存知のように独特でアマゾンとは違い、とても消費者に親切なページとは言えません。
まるでガラケーのように日本独自の進化を遂げているのが楽天市場なのです。
国産SNSのmixiはもはやFacebookの影も追うことができない悲惨な状況なのです。
孫さんみたいなマクロ視点で捉えた戦略でないと難しいのかもしれません。